それだけ読んでいれば当然、各人物の顔、学校内の風景や世界観が自分なりに出来上がっている。映画を見るに当たって一番嫌だったのが、イメージが映画に染まってしまうことだ。私の中のハリーは、あんなではなかった。しかし見終わると、それがハリーぴったりに思えてきてしまった。明らかに染まってしまったのである。けど、ファンとして見ずにはいられなかったのだから、仕方あるまい。

原作を読んだ人は誰でも思うと思うが、これは原作から相当省略している。もちろん、原作の細かいところまで忠実に再現したのでは、何時間あっても足りなくなってしまうので仕方ないことなのだが、本を熟読した私のような人には非常に物足りないものがあった。それだけ原作は濃いのである。原作を先に読んだら、★５は付けられないのは当り前。

けど、映像によってでしか迫力の出せないシーン、それがクィディッチだ。あれはとても迫力があって素晴らしかった。ハリーはちゃんとスニッチを飲み込んでいたし、満足である◎

この映画の曲はジョン・ウィリアムズが手がけているのだが、これがまた素晴らしい。サントラを買ってしまった程、好きになった。エンドロールのときに流れる「ヘドウィグのテーマ」はもちろん好きだが、私がとても気に入ったのは「クィディッチ・マッチ」だ。トランペットのファンファーレが特に好き！

次回作にも、今から期待しています。