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[コメント] 伊勢湾台風物語(1989/日)

監督がアニメ映画に不慣れな人なのか、どうも話のテンポがちぐはぐである。ひかりがブチを拾ってきた話はまだしも、利夫が初めて漁師の爺さんと漁に出かけるエピソードなど、変な挿話で話の腰を折ってしまうあたり、どういうことなのかと思う。そのくせ…
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







利夫の死は最後まで明らかにされず、ひかりの救出と危篤状態にあることを描いたのち、何の脈絡もない成長したひかりと、老いた利夫の父の再会で初めて明らかにされる。台風災害の恐ろしさは充分子供にも伝わるとは思うが、この程度のシナリオなら、もっと自分が手がけたなら盛り上げさせられると思わされた時点で、残念ながらこの映画は評価できない。

なお、現代と無理やり結びつけるやり方は、『ガラスのうさぎ』でも利用されていたが、こうしたシーンを入れねば安心しないほど子供は馬鹿ではなかろう、と思わされる。

(評価:★2)

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