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[コメント] ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才(2003/米=カナダ=独=英)

クルト・ゲロンのでっぷりと太り、常に葉巻を忘れることのないプロフィルは、エピキュリアンとして芸術と社交以外のものに目を向けることのなかった性情を物語る。言ってみれば時代を泳ぐブタであった彼を、敢えてファッショの被害者として捉え直すスタッフの現代感覚ははっきりと正しい。太ったソクラテスすらいない21世紀のこの星に於いては、生贄もまた肥大しきったブタなのだ。
(★4 水那岐)

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