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[コメント] 緑はるかに(1955/日)

浅丘ルリ子のデヴュー作。古色蒼然とした創りが悪いのではない。過去に学ばず児童劇を真剣に創らない井上梅次の招いた惨状だ。その場の思いつきでプロットが右往左往するやる気のなさ。欧米の児童劇の精緻にこれでは敵わない。
水那岐

昔から、「子供にしてやられるマヌケな悪役」という役割が存在していたのは知っているが、ここまでレベルを落とした穴だらけの作戦を遂行するようではぶち壊しだ。エログロの匂いが頻出する「低劣児童劇」なんかより、世の中の悪の怖ろしさを「恐れるに足らず」とナメさせてしまうこんな映画のほうが格段有害と言って致し方なかろう。江戸川乱歩の少年探偵団だろうと、子供が知恵を絞って一人前の悪党に立ち向かう妙味あればこその作品だ。月の王族のお出迎えなんて子供だましなパートはどうでもいい。浅丘をめぐる孤児のナイトが、閃きと実行力でレディーを助ける真剣な笑劇であってほしい。

御託を並べるまでもなかった。監督・井上のやっつけ仕事に失敗の原因は言い尽くされる。

(評価:★1)

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