[コメント] 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984/日)
そもそもがバルキリーかっこいい、ミンメイ可愛いという映画ではない筈なのだが。「そんなウソつけぇ!」と指差して爆笑するのが正しい見方でしょ?その意味では笑えなかったおバカ映画でした。
いや、嘘じゃないんですよ。スタジオぬえが企画した段階では、宇宙(あま)翔ける商店街のお話で、ヒロインのミンメイは中華料理店の看板娘。で、商店街のお祭りでミス・マクロスに選ばれてしまうような、そんな能天気なお話だったワケです。
ところが、人選が悪かった。キャラクターデザインはまだ安彦良和氏のお尻を追いかけていた頃の美樹本晴彦。ところがこの人、中森明菜とあだち充のラブコメが大好きなオタクさんで、安彦氏の描くような生活感あふれるおっさんキャラは数通りしか描けず、ひたすら女の子の絵が描ければそれで満足というタイプ。これに合わせるにはぬえのお家芸であるハードなメカ描写で対抗するより他はなく、下町人情SF路線はもろくも崩れ去り、結果的には成功に繋がった「ラブコメ+メカバトル」路線へと変更されたのでありました。もとの設定の名残りとして、ミンメイを姉のように慕う男の子が出てきましたが、哀れ数回で忘却の彼方に飛ばされてしまいました。もちろんこの映画には出てきません。
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