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[コメント] ホーホケキョ・となりの山田くん(1999/日)

矢野顕子のテーマソングが素晴らしい・・・それ以外は特筆すべきでもない。だが好んで自分の哲学を振りまく御仁と、どっちがマシだろうか?
水那岐

いしいひさいち作品にペーソス風味を付加することは、『天才バカボン』に無理矢理「泣き」の要素を加味するようなことで、団塊世代以前のクリエイターのよく陥りがちなセンチメンタリズムであり、どうということもない。その世代の観客に共感を呼ぶだけのことである。だが、同じジブリにいてカリスマ的に現在の映画シーンに害毒を垂れ流している宮崎駿とどっちが罪が重いだろうか?高畑の場合は世代論ですませられることであり、それが彼の全てだ。だが宮崎がなまじエンターテイナーとして一流であるだけに、そのへっぽこ哲学にまで評価が及んでしまうことに、やつがれは深い恐怖をおぼえます。ジブリの映画もまた時代の産物。そういう健康な常識を認識させてくれる高畑勲に、逆説的ながら+1。

(評価:★3)

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