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[コメント] 飢ゆるアメリカ(1933/米)

評価というより、本作をどう捉えればよいのだろう? 単に‘ついていない男の話’と思っていたのだが(笑)。そこで素直に最初から物語を追ってみた。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







第1次大戦、大恐慌、貧困、赤狩り・・・と米国の社会、時代を反映させて物語は進んで行く。ので、世相批判、政府批判かと思った。そして、パンチのない原題はヘイズコード(自主規制、1934〜)を心配しての事かと勘ぐった。(あながち間違ってはいないと思う)。

しかし話が進むにつれ(特に後半)、ロジャーについての主人公の思い、また政府、米国そのものに対しての主人公の考えを聞くにつれ、上記の事は違っていると。主人公の求めているのは、この混乱の世の中で生きて行く事、批判するのではなく、誇りというか自分らしく生きて行きたいと希求すること、だと分かった。

私なんぞは登場人物のセリフじゃないが、「金が出来たから、共産主義とはおサラバさ」の口なので、主人公には引け目を感じる。

しかし、だからこそ私的には幕切れが何となく尻切れトンボなのは、残念な気がした。

(評価:★4)

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