[コメント] 黒い瞳(1987/伊=仏=露)
「ウルガ」もそうであったが、ニキータ・ミハルコフはストーリィー性のあるものは得意ではないのではないか。この作品では、ヒロインの設定が原作に比べはるかに及んでいないのに比べ、逆に、
主人公の設定が秀逸(?)であのキャラクターにした時点で、彼にとっていかに不得意なストーリィー作成ももう出来上がったようなものであったに違いない。複雑に絡み合ったストーリィー展開というようなものはなく、起こるべくして起きた出来事というか、・・・はっきり分かりやすくしたというか−そう捉えるならアントン・チェーホフの「黒い瞳」ではなくニキータ・ミハルコフの「黒い瞳」にしたのはさすがといえる。チェーホフの好きな私にとってはちょっと物足りなさは感じるが。その他の点では、違和感のある自然破壊・環境問題が出て来たりして彼らしい。またフランシス・レイの流麗な音楽をバックに美しい自然が撮れているのも良かった。
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