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[コメント] ラジオ・デイズ(1987/米)

ラジオ・デイズ、娯楽の選択肢が限られていた時代。限られていたからこそ、非日常なキラキラした世界が、豊穣さを湛えた夢の世界として立ち現れる。
緑雨

オープニング、ラジオ番組の生電話で繋がる暗闇の空き巣とオーケストラステージのコントラスト(粋なユーモア!)。映画館を訪れるシーンでは、ホールの豪華さに夢心地。そしてラスト、ニューイヤー歌手ダイアン・キートンが歌う”You'd Be So Nice to Come Home To”にうっとりとさせられる余韻の中、屋上でのカウントダウン。

1944年、第二次大戦真っ只中においても、古き良きアメリカのブライトサイドのみが、楽観的に映し出され、21世紀となった今でも尚、ウディ・アレンの映画が持ち続ける色褪せない魅力の源泉が窺える。一方で、枕営業や子供への体罰など、アレンの感性が時代に合わなくなってきている要素も垣間見えるところがまた興味深い。

(評価:★4)

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