お話自体はわりとありがちだけど、演出がストレートで心地よく観られた。

役者も良い。主人公演じた俳優は、秘めた力強さみたいなのが感じられる独特の雰囲気がある。じいさんの囚人はとっても良い味出してるし、プリムローズ嬢を演じた女優さんも素朴な感じがして良かった。

囚人達は皆凶悪犯には見えないし、彼らの過去をリアルに意識させる描き方も一切されてないのでリアリティには欠けるけど、話の雰囲気作りとしてはそれが正解だったのかも。主人公が刑務所に戻るために花泥棒やるってのは、さすがに話作り過ぎって思ったけど。（まさかあれは実話ではないよね？冒頭「この話は実話である」って日本語字幕が出たけど、英語の字幕は「実話に"inspire"された話である」てな意味の文だったと思う。意識的な誤訳か？）

最後ハンプトン・コートでの表彰式の場面で、観衆の中にサングラスかけて赤ん坊抱いた若夫婦がいたけど、あれは濡れ衣で脱走したトニーたちですよね？