古くは『未来世紀ブラジル』、コンセプトは違うけど『ガタカ』の様な近未来抑制打破映画。『マトリックス』に影響されたであろうアクションシーンはカッコイイし見応えあり。ただ感動がない、わたしには。この手の作品に必ずある「せつない」感動が。どこの世界にも実権を握ろうとするヤツは必ずいる。現実世界を見渡せば、貧しい国なのに実権を握るヤツがいるのだから。ただ、それを主体に描いてはこの設定がもったいない。せっかく抑えられた感情を解き放すのだから、もう少し女性を絡めた方が良かったのではないか？　子犬を助ける主人公は確かに素敵だが、人を愛する事を表現するのも必要だったと思う。火あぶりされるのを見殺しにしないで、ダメ元でもいいから助けろと。それで自分が殺されたっていいじゃん。

先に挙げた２作品と同等の評価を得ているが、結局アクションシーンしかわたしには残らなかったので、そこまでの評価は出来ず。