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[コメント] スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー(2004/米=英=伊)

“懐かしくも新しい”とはこの映画のことですね、きっと。レビューには『ヴァン・ヘルシング』の“ネタバレあり”ですのでご注意を!
ベルガル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







レンタルで『ヴァン・ヘルシング』と一緒に借りて観たんですけど、偶然にも共通点が多かったです。だから、今回はどうしても『ヴァン・ヘルシング』と比較してしまいました。

で、僕的には『スカイキャプテン』の方が格段に良かったです。

どちらの作品も、

・CG多様(ていうか、ほとんどCG)

・ブルーがかった色遣い

・ヒーロー物

・きめ細やかなディテールへのこだわり

・コミックのような単純明快な展開

・よってツッコミどころ満載

みたいな感じでした。

しかし根本的に違っていたのは、監督(製作者全員かな?)の映画にたいするリスペクトがダントツに違いましたね。 『スカイキャプテン』にはレトロな雰囲気からも解るように色んな映画へのオマージュが詰められていました。(例えば、映画館で『オズの魔法使い』を上映したりとか…) ハッキリ言えば映画好きが作った作品。

でも『ヴァン・ヘルシング』には映画というよりもプレステのゲームのムービーを観ているかのような錯覚に捕らわれしまいがちで「映画じゃなくてゲームで出せば?」ってツッコミたくなりました。

そして、『スカイキャプテン』では主人公とヒロインのキャラクターや過程が深く描かれていて、殆どCGなのにCGだけで勝負をしていないところがかなり好感的。

ヴァン・ヘルシング』では「ほら!!、このCG凄いでしょ!?」と言わんばかりに強調しているだけで、アナ王女が死んじゃっても感情移入できませんでした。

そして、致命的なのがキャスティングに問題があったのか、ケイト・ベッキンセイルや花嫁3姉妹なんかは学生の演劇を観ているみたいで、ちょっと…ねぇ…。

最近の映画ってやたらとCGを多用していて安っぽいなぁと感じていましたが、この作品はそれを逆手に取って見事なレトロ風ムービーに仕上げちゃってます。

逆に言えば『ヴァン・ヘルシング』は新しいCGソフト技術を駆使しただけでゲームムービーの要素が多い、よくある最近のアクションホラー…、って感じかな。

(評価:★4)

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