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[コメント] 白い巨塔(1966/日)

唐沢財前のドラマを見て、原作読んで、是非是非田宮財前を見たくて映画を見ました。時代の壁?などつらつら考えさせられました・・・3.5です。
草月

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







役者さんたちは皆さんのコメントにあるように凄いです。今と人種が違うんかしら?と思うくらいです。鵜飼教授なんてTVドラマではマンガでしたが映画では含蓄ある人物造詣されてました。

問題の田宮さんですが、いいですねぇ。有能で上昇志向が強く、周りの人間(男も女も)を巻き込みながら核となる存在でありながら、繊細な面も持ち合わせている、強さと弱さの両面を持った魅力ある人物。 特に教授を拝命した時の、あの目、凄いです。女にはない男の権勢欲といいますが、まさにそんな感じ。

原作読んでもこの映画でも感じたんですが、世の中熱かったんですね。勿論今でも激しく戦ってる方もいるでしょうが、世の中全体としては「まぁそう頑張らんでも、気楽に行こう」とか「癒し癒されたい」が前面に出てますから、がむしゃらに一番取りに行く姿を人には見せないですよね。

これはもう仕方ないのかもしれませんが、藤村志保が「若い」お嬢さんに見えません。田村高廣は何の面白みも無い医者です。こういう生気のない医者が当時は「正義側」という了解を得られてたのでしょうか・・この里見先生の扱いが表面的で深く掘り下げられてないと感じました。 東教授の奥方については、すみません、笑ってしまいました。分厚い黒縁メガネにくるくるパーマは幾らなんでも・・・・これも妻は夫の付属物という社会意識からだと思います。小川真由美のド迫力は良かったんですが、扇風機は止めて欲しい・・・

というわけで、私にとっては田宮二郎を見るための映画でした。TVドラマの田宮版のラストを是非みたいなぁ〜。

(評価:★3)

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