判定基準が厳格化され、脳死を人の死とようやく考えられるようになった僕としてはこの映画の設定自体がムチャクチャ＞＜

　むしろ、脳死状態にある純一の心臓が移植されるんが筋だろう、と考えてしまうわけで・・・。

　設定では「脳の一部」「脳片」と説明されていたけれど、ホルマリン漬けになってビーカーに収まっていた(HOST J.Nと標記されていた)純一の脳は、どう見たって一部じゃないよなｗ

　脳のドナーの京極自体がそもそも根っからの悪人じゃないのに、純一が悪に染まっていくのもそもそも理解不能。

　釈由美子演じるドナーの双子の妹。双子って設定、要りますか？　

　普通の妹じゃなぜいけないのか、わかりかねます。純一が言う『一体感』に説得力を持たせるため、ですかね。

　心神喪失状態に陥っていたとはいえ、純一君、既に何人も人を殺しちゃってるんだからハッピーエンドにできないことは容易に想像がついたけど、どうしても腑に落ちない点が１つ。

　山下徹大が演じた医師、カレは、純一とメグが隠れていた山小屋みたいなところにやってきて、「メグ（蒼井優）から居場所を聞いた」って言ってたんだけど、本当のところどうなんですかね？　メグは裏切ってないって言ってるんだけど、だとしたら本当にどうやってあの山小屋を見つけることができたのかなぁ？　謎過ぎる！

　あと、都合よく銃が出て来過ぎです。何でこんなに銃がお手軽に入手できちゃうんだ？　

　東野圭吾の駄目な方の部類に入る原作が全ての原因。