[コメント] 機動戦士ガンダムUC episode7 虹の彼方に(2014/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
Episode 5にも書いたがMSVをわざわざUC0096の今持ちだす意味がわからない。
ガッシャとかジュアッグとか0079ですら使い物にならなかったMSVをこの時代までジオンの残党とは言え持ち出してくる時点でこの作品に対するいやらしさがずっと反吐が出る要因だった。
バンダイとサンライズの癒着が、連邦と財団の癒着に見えて仕方ない。
それでもっ!
もう一度『Episode1』から通して本作まで見返してみて、物語の展開は迷うことなく結末まで一気に駆け抜けている、という疾走感を改めて感じさせられた。
バラバラに見ちゃ駄目なんだ。
せこせこと1作ずつ公開しちゃ駄目なんだよ。
全て作りきってから、半年ペースで一気に見せてくれないと駄目なんだよ。
かといって、バラバラに見せられた今までの6作の評価を書き変える気もしない。
これは1本1本に対するレヴューであって、シリーズ通してのレヴューではないのだから。
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前置きが長くなった。
箱の中身には十分に納得させられたし、人類の未来への可能性に賭けるという結末は、フロンタルの言うスペース共栄圏を礎とする大人の政治よりも、面白そうだと感じた。
ただ、最後のNTが政治に積極的に関与すべきと言う「可能性を示す一文」が「移民は棄民ではない」と言う希望と同時に、オールドタイプが強化人間たちに支配される世界が訪れやしないか、という一抹の不安は拭えないわけで。
誰も脚本時点でその点について思い至らなかったのだとしたら、余りに稚拙。
あと、マリーダを殺したリディがあっさり許されてしまう展開は個人的には好きじゃない。
オカルト的なサイコフレーム展開にどうこう言うつもりはない。
所詮アニメだし。
「いまだにガンダムにしがみついてる人たちは、どうせこんなんでも見るんでしょ?」と言われてしまえばそれまでだし。
ただ、今後公開される『THE ORIGIN』のように、今まで文字や静止画、ゲームの特典ムービーとしては知ってるけどちゃんと映像化されていないシーンをアニメ化する作品の方が、派生的・続編的な作品より好意を持って受け容れることができる、というのが僕のスタンス
よって、この映画の採点は★3つが精一杯。
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