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[コメント] 人間の條件 第1部純愛篇・第2部激怒篇(1959/日)

原作既読。BSシネマの『山田洋次監督が選んだ日本の名画百選(家族編)』にて鑑賞。原作に忠実なストーリー運び。一切の無駄がない。仲代達矢の眼光が鋭く光るが、その眼力がさらに圧倒的になるのは第4部以降。レヴューは1部と2部に分けて記述。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







第1部・・・原作に忠実な進行だが、ラストはやはり「え? ここで終わり?」と思われた方も多いだろう。続きが気になって仕方ない切り上げ方。見事。

第2部・・・変電所の電源を切らずに逃亡を試みた特殊工人が死んだ、という結果と、電源を切って逃亡した特殊工人を銃殺しようとした作戦の結果とにある違いが、理解できない。

総括・・・組織の悪習に対抗するには余りにも個人の正義感だけでは脆弱過ぎる。その理不尽さを丁寧に描いた秀作。

(評価:★5)

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