[コメント] 結婚の夜(1935/米)
これを見るとアンナ・ステンが第二のガルボには到底成り得なかったことを至極納得する。サミュエル・ゴールドウィンは一体何を考えていたのだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アンナ・ステンの演技は悪くはないがガルボのオーラの十分の一も無い。たゞこの映画自体は良くできている。それはアンナ・ステンの女優映画とせず、あくまでもゲーリー・クーパーに映画を背負って立たせているからだ。また、ポーランド移民の生活描写も面白いし、脚立の上のクーパー、ラスト近くの階段落ち、ラストの窓の使い方等、空間の高低の見せ方も巧い。キング・ヴィダーの演出はとても端正だ。
#「映画千夜一夜」(中央公論社)の中の淀川長治のストーリ解説には相当誤謬がある。もっともよくこれだけ記憶しているものだ、という驚きの方が大きいが。
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