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[コメント] さらば、ベルリン(2006/米)

スティーブン・ソダーバーグの『名探偵再登場』か。と云うと「いくらなんでも」な喩えだが、私にとって『名探偵再登場』はかなり好きな映画なので、誉めすぎになるかも知れません。
ゑぎ

 結局、『カサブランカ』をやりたかったことだけは判るが混乱を来たしたフィルム。でも全体に懐古趣味の画面の雰囲気は悪くないのだ。例えば、池(川?)の前で遊ぶ子供が何度か出てくるが、こゝのハイキー気味の光りの捉え方がいい。水辺全体を映さないのは製作費の問題かも知れないが、かえってファンタジックな雰囲気が出て良いと思うのだ。また、シーケンスと語り手の思い切った転換も手法として私は好きだ。

 しかし、トビー・マグワイアの場面の性描写や暴力描写は違和感が残る。ケイト・ブランシェットは本作でも素晴らしい押し出しだがプロットを混乱させる元凶になってしまっている。最も失望したのはクレジットの文字。特に「The End」の出し方は、もちょっとカッコよくできなかったのか。

(評価:★3)

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