[コメント] 赤ずきん(2011/米)
本作も曇天基調だ(『トワイライト 初恋』と同様に)。昼間シーンは陽が差しても斜光というルックの統一、照明設計は良いと思う。村のセット、美術もいい。ただし、人狼の造型はイマイチで迫力不足。退治する側のゲイリー・オールドマンの方がよっぽど怖い。
また、もう一人のビッグネーム、お祖母さん役のジュリー・クリスティの存在感にも感心した。まだまだ妖艶な魅力がある。(ともすればヴァージニア・マドセンよりもセクシーだ。)
全体にシンプルな構成で分かりやすく、画面も悪くないし緊迫感も維持されるので面白く見られるが、緩急が乏しく一本調子な感はある。あと、主観ショットでかなり鬱陶しい部分がある。しばしば人狼の見た目のショットと思わせておいて、切り換えして別の登場人物の見た目だったことが示される。これはいかがなものか。誰の見た目かは、もう少しタメるなりして上手く見せた方が良いだろう。
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