[コメント] ボディガード(1948/米)
ビルの外観でクレジット。途中、ロバート・B・アルトマンという名前がある。まさか、アルトマンじゃないよなと思ったが、あとで調べるとアルトマンなのだ。そう彼はキャリア最初期にリチャード・フライシャーと出会っていたのだ!
60分強の小品。それもあってタイトに引き締まったフィルムノワールだ。主人公のローレンス・ティアニーはめったに笑顔を見せないハードボイルドな造型で渋い。対してヒロインのプリシラ・レインはどのシーンでも朗らかで、この人が絡むシーンは悉く楽しい。犯罪の舞台となる精肉会社の社長の邸宅や精肉工場の内部の見せ方もきめ細か。空間描写が的確だ。女社長役はエリザベス・リスドンという人だが、この人も貫禄があっていい。眼科のシーンや夜の精肉工場のサスペンスもなかなかよく見せるのだが、クライマックス、せっかくスライサー(精肉をスライスする機械)の電源が入ったのだから、音によるスリルだけでなく、画で見せてほしかったと思う。
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