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[コメント] 007/カジノロワイヤル(1967/英)

今見てもとっても面白い。美術の趣味はいいし、良いカットも沢山ある。(駄目なシーンとの落差は激しいが。)中でもウルスラ・アンドレスの家をピーター・セラーズが訪れ、BGMで「The Look of Love」の歌がかかるシーンが最も良いシーンだろう。大きな水槽の向こうをアンドレスとセラーズが歩く超高速度撮影は凄い感覚だ。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 カジノのシーンの後にカーチェイスと拷問シーンが矢張りあるのだが、この「心の拷問」の処理−ネガ反転等の処理も意外と悪くない。今見ても独創性を感じることができる。それにジャン=ポール・ベルモンドジョージ・ラフトが登場するラストのハチャメチャシーンとその唐突な終わり方もトラブルが故の苦し紛れの措置なのだろうが、これも結果的には案外良いエンディングになっているのだ。

 女優についてはマニーペニーのバーバラ・ブーシェデヴィッド・ニーヴンの娘・マタ・ボンド役のジョアンナ・ペティットなど見せ場のある良い役だが、若きジャクリーン・ビセットがワンシーンだけ登場し、これがなかなか雰囲気のある良いシーンになっており清冽な印象を残す。あと、このデボラ・カーはいくらなんでもやり過ぎな気がする。この人に余り思い入れはないが。

(評価:★4)

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