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[コメント] あの頃。(2021/日)

くすぐられるシーンが多数ある。その面白さは、ほゞセリフに頼っているのだが、カット割りもキメ細かく好感が持てる。「白鯨」でのイベントでも、会話だけでなく、唐突なダンスや歌唱、人物の出入り、パンツ一丁のルックスなど画面の力も大きい。
ゑぎ

 中田青渚片山友希という『君が世界のはじまり』の二人が脇で出て来る。中田は、松坂桃李の大学の後輩で、片山はアール・大下ヒロトの彼女の役。二人とも、もっとスジに絡むのかと期待したが、あっけない退場だった。特に、片山に関しては、コズミン・仲野太賀の横恋慕の顛末が省略され過ぎていると思う。太賀の土下座の反復で、うやむやにされてしまった感がある。また、この土下座で太賀と大下が仲直りするのも変だ(別に変でもいいが)。

 松浦亜弥との握手会は、上手く再現できているように思う。シチュエーションなどの実態は知りませんが、松浦亜弥役の山崎夢羽は違和感がない。対して、石川梨華の卒業のコンサート場面は、ライブ映像が使われる。なんかこゝだけ特別感がある。あと、終盤は仲野太賀が主役になってしまうのだが、エピローグ、ラストカットまで彼でなくても良かったのではないだろうか。やはり、松坂のカットで終った方が、よりタイトルの感覚が画面に実装できたのではないか、と思う。

(評価:★3)

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