[コメント] ピストルと少年(1990/仏)
この映画が本当に異彩を放ち始めるのは主人公の姉ナタリーが登場してからだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公の少年の映画的な面構えを見ているだけで「もうこの映画が終わらなければいい」という気持ちにつかれる。しかしこの映画が本当に異彩を放ち始めるのは主人公の姉ナタリーが登場してからだ。まず姉の登場カットのそっけなさにしびれる。まるでニコラス・レイ『孤独な場所で』のグロリア・グレアム登場シーンのようだ。彼女がいきなり刑事に銃を向けるシーンの唐突さが良いし、さしたる理由なく海へ入ってしまう展開も良い。このような唐突さを映画として有無を言わさず納得させてしまう演出手腕が素晴らしい。
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