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[コメント] 百萬圓貰ったら(1932/米)

90分弱の尺で8話のオムニバス。ということで、どれも少々食い足りない出来ではあるが、この中ではジョージ・ラフト編の暗澹たるムードを買う。ラフトはコインを投げる所作で登場する!巻末の木賃宿の画面造型なんかも突出しておりいい雰囲気だ。
ゑぎ

 あと、当然ながら監督ではエルンスト・ルビッチ編を期待するのだが、わずか数分の小品で、なんとも騙されたような気になる。しかし、ルビッチはチャールズ・ロートンよりも「ドア」を描くことしか考えていない、というところが見て取れ愉快になる。いや、それ以上に、本作のルビッチ編を『東京の女』(1933)で引用した小津安二郎の感覚が愉快だが。

(評価:★3)

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