[コメント] ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)
力のある良いシーン、カットも多々あるけれど、全体に甘い。甘さが残る。例えば、度々挿入される、走る列車からのカット−線路と線路わきの風景。
この走る列車からの見た目のカットが、逆走であり、時間も逆行しているという趣向なのだが、これが為にドラマが途切れる。いや、シーケンスの途切れ目の区切りの措置なのだから、もとよりドラマは途切れているのだが、好みの問題ではあるが、私には甘いと感じる。あるいは、2度あるソル・ギョングのアップカットでのストップモーションも甘い。特に、1度目の措置は、ストップさせずに、列車を通過させるぐらいの厳しさでいいじゃないかと思う。作り手は主人公を突き放せていないと思ってしまうのだ。
あと、初恋の人・スニム役のムン・ソリが、真正のヒロイン、という風情だが、清純・清涼なだけで面白みがない造型だ。主人公の妻・キム・ヨジンの方が変化のある美味しい役どころ。若き日の、自転車の練習をする場面がいい。
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