[コメント] バタフライはフリー(1972/米)
戯曲の映画化で室内シーンが大半を占める映画だが、これは紛れも無い活劇だ。名手チャールズ・ラングの最晩年の作品だが、彼の室内撮影の集大成と云ってもいい出来ではないか。
室内でもカメラポジションは縦横無尽。尚且つ構図もカッティングもとても計算されていて見応えがある。ズーミングもこれしかない、というぐらい効果的に使われている。数少ない屋外シーンも印象的で、母親−アイリーン・ヘッカートが自宅の庭から窓ガラス越しに登場するシーンで「これはいい!」と唸ってしまった。或いはレストランでゴールディ・ホーンがヘッカートにラザニアをご馳走になった後、二人で車に乗っているシーンがあるが、このフロントガラス越しの映像がとっても緊張感のあるいい映像なのだ。
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