[コメント] 魅せられて(1996/英=米=仏=伊)
ベルナルド・ベルトルッチの、小品ながら彼らしい特質のよく出た傑作。タイトルバックからリヴ・タイラーを窃視趣味で追いかけることを宣言し、全編に亘ってそれを実行している。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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登場人物のキャラクタリゼーションも見事。ジェレミー・アイアンズの扱いは最後まで面白いし、ジョン・ヒューストン『ザ・デッド』のドナール・マッキャンやその奥さんを演じるシニード・キューザックという女優の圧倒的な存在感。ジャン・マレーもステファニア・サンドレッリも嬉しくなるし、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のジェイソン・フレミングや『恋に落ちたシェークスピア』のジョセフ・ファインズのチョイ役もいい。しかし、何と言っても、今をときめくレイチェル・ワイズがオッパイ丸出しで登場するのは吃驚。
ダリウス・コンジはビットリオ・ストラーロそっくりの夕景を定着している。その他のカメラワークはストラーロを彷彿とさせることは無いが、しかし、映画の肝のシーンのルックはストラーロが撮ろうがコンジが撮ろうが同じだ。つまりこの映画に定着しているルックは紛れもなくベルトルッチの刻印だということだ。
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