ダメ男と別れられないのはダメ女だからである。

ユタカ（西島秀俊）はどこを切ってもダメ男。 彼の何が欠落しているかしらないが、（親父も遊び人だったことか、彼女がピンサロ嬢だったことか、その彼女も自分を置いて行ってしまったことか）男としても人間としてもクソみたいなやつである。彼の特技はそのダメパワーで女を落とすこと。普段はチャラけておいて、ここぞというところで身の上話をして「実は俺さみしいんだ」と言う男。彼女が居なさそうなフリは大得意。せしめた後でバラして「俺らセフレだよな」と威圧する男。

ゆうこ（星野真里）は一見いい女。 美人で清純で寄ってくる男をかわすのもそこそこできる。 好きな彼に彼女がいると知っても、取り乱さないで余裕の顔でいられる。 でも実はほんとの友達もいなくて、好きだといってくれるやつより自分をスナックやソープに売ろうとする男とヤってしまう女。彼が自分の後輩とヤったと知って、クラブで適当な男に言われるままフェラしてあげてしまう女。自分を大好きだといってくれる彼の後輩ともやってあげてしまう女。

もし彼女が、ソープを進めるユタカとではなく、彼女をかばってユタカを怒鳴りつけた太郎と一緒に手をつないで逃げられる女だったら、こんな男に惚れて泣くこともないだろう。

しかし星野真里ちゃん、がんばって脱いだ割には・・・　細すぎて痛々しいっていうか色気のない体・・・　あんなエロくない裸をみたのは初めてだ。。 映画の中でみんながしきりに「美人だ、いい女だ」って言ってたけどちょっと無理あるよなあ。。。美人じゃなくても体はエロい人って居ると思うけど、彼女はどっちも中途半端というかまだぜんぜん色香がない。でもダメ男に惹かれる女の子の感じはすごく上手だった。なんかフランスで章とったらしい。たしかにフランス人こういうの好きそう。西島さんはこんなにひどい男の役、よくやったなあ。私は彼にもなんか章をあげたいよ。（06/5/30 DVD）