初めは「物腰の柔らかいメガネの男性」→「普段のヨン様」と何も変わらない役をしているペ・ヨンジュンなんか、まったく観る気がしなかった。実はあまり韓国映画に熱心ではなし、ヨン様を見るなら「冬ソナ」のイメージとは違う彼を見たいからだ。しかし母の撮り貯めた「徹子の部屋」の『四月の雪』プロモーションを見て、俄然行く気になった私。影響されやすい私。精神年齢はおばちゃんと変わりません。

ソヨンを演じるソン・イェジン。彼女がすごく良かった。いくら自分がヨン様好きでも、彼女の演技力と魅力がなかったら、☆５は付けない。この作品自体、ほとんどペ・ヨンジュン、ソン・イェジン、ホ・ジノ監督の存在感で成り立っている気がする。お互いの痛みを癒す二人は、不倫の仕返しの不倫というわけではない。浮気や不倫が美化された話はあまり好きじゃないけど、この二人を見ている間は、じっと息を潜めて、お互いがこれ以上傷つかないのを見守るような心境だった。だからあのラストはとても良いと思った。あの二人には何か救いがあるべきだったから。ホ・ジノ監督がラース・フォン・トリアーみたいなサドじゃなくて良かった。

☆１個分はラストとソン・イェジンさんに。（同い年なんて信じられない。あの落ち着きの１００分の１でも自分にもあればいいのに・・）（05/9/24 劇場）

ちなみにソヨン（ソン・イェジン）の夫役（リュ・スンス）は、冬ソナにも出演しているヨン様の公私に渡る友人です。（クレジットも友情出演）遺影が映ったとき、なんかまわりのおばちゃん達がざわついてるなー、と思ったら、どうもそうだったらしい。冬ソナの時とは顔がぜんぜん違ったので、私は気が付かなかった・・