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[コメント] チョコレート(2001/米)

この二人のその後を想像してみた。
きわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あれから三年後、ハンクとレティシアはあの家で暮らしていた。 ハンクのガススタンドは軌道にのり、そこそこの収入を得ている。 レティシアはあのダイナーでまだ働いていた。 二人は地味だが、幸せに暮らしている。結婚はしていない。 ハンクが一緒に暮らし初めて一年目に申し出たことがあったのだが、 彼女がそれを断った。結婚などしなくても、自分は充分幸せなのだと。

そんな頃、ハンクは癌を宣告される。余命半年。 レティシアは愕然とし、ハンクを失うことを、再び孤独になる恐怖で、 毎晩ハンクをベッドに寝かせた後、一人泣くのだった。

ある日の午後、二人は玄関先にソファを出し、外を眺めていた。 ハンクは語り始めた。 二人が出会う前の自分。彼女の夫の最期。息子。父親。そして二人が出会ったこと。 「君に出会えて、君と過ごしたこの三年が、人生で一番幸せだった。」 レティシアは堪えきれず咽び泣く。彼の胸に顔を埋め、拳でたたきながら叫ぶ。 「なら逝かないで。またあたしをひとりぼっちにしないで。」

一週間後、彼は逝く。 庭に並んだ新たな墓石の前で、たたずむ綺麗なレティシアの姿。

こんな想像をしました。 (04/11/9)

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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