[コメント] えっちゃんのせんそう(2002/日)
あまりに生々しい。映画としては子供向けと割り切ってみれば、可もなく不可もない。レビューは余談。
私の母は1940年に満州で生まれた。その父、つまり私の祖父が当時、鉄道技師として満州に渡っていたのだ。その母は終戦時はちょうど5歳。映画の中のえっちゃんと同い年くらいだろうか。
母の一家は、祖父が鉄道技師という技術者であったためか、中国だかソ連だかに、無理やり引き止められて、日本へ帰国できたのは敗戦から4年か5年経ってからだったそうだ。
かろうじて一家そろって帰国できたから運はいい方なのだろうが、それでも敗戦から数年にわたる満州での生活は、ずいぶんと苦労が多く、筆舌につくしがたい辛さがあったらしい。
劇中にもでてきた、「日本鬼子」という言葉は、今も母の心に重くのしかかっている、と以前聞いたことがある。
戦争というのは身近なものだと感じさせる映画であり、その点では及第点を付けられる。
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