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[コメント] マンデラの名もなき看守(2007/独=仏=ベルギー=南アフリカ=伊=英=ルクセンブルク)

27年にもわたる獄中生活に耐え抜き、自らの志をつらぬきそれを実現させた人物とは。その風格を漂わせた映画だった。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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30年近い長い年月、さらにアパルトヘイトをめぐる、国際社会も巻き込んで激動した南アフリカを描いただけに、どうしても駆け足気味になったのは否めない。

「自由憲章」を自分の目で確かめる、子どもの死、家族との関係、など変化の契機となる出来事はそれなりに納得できるものではあるのだが、どうしてもそれが心に染み入る「間」というものがない。

そのためか、何だかマンデラを美化しすぎてるんじゃないか、という気がしないでもないし、反アパルトヘイトの戦いも教科書を読んでいるみたいな印象が残ってしまう。

だが、30年近い獄中生活をへて、「自由で平等な選挙」によって大統領に選ばれた男とはきっとこういう人物なのだろうと思わせるだけの雰囲気は確かにあるし、そういう人間と間近に接すれば、案外人は変われるのではないか、と思わせる力のある映画だった。

(評価:★4)

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