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[コメント] 幻影師アイゼンハイム(2006/米=チェコ)

ラストはもうちょっとひねってもいいかなと思うが、落ち着いた、上品な雰囲気のある映画。
シーチキン

特にウール警部ポール・ジアマッティの描き方がよい。前半で、皇太子といくら仲がよくても身分の差はどうにもならないと自ら言いながらも、職務に忠実であろうとする誠実さや、手品の解明に取り組む科学的好奇心の旺盛さなど、非常に良く出来ていたと思う。

しかもその出来具合が、手品師としてはあくまでもアマチュアの域を出ずに、この点ではプロのアイゼンハイムエドワード・ノートンに一歩譲っている、というくらいにとどめているのがまた、上品でよい。

美術や町並みも、美しく撮られており、この点でも満足の出来る映画だった。

(評価:★4)

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