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[コメント] フロスト×ニクソン(2008/米)

「ただ一つの勝者の座を得るために死力を尽くす二人の男」の緊張感はよく出ていると思う。しかし、関係者の回想インタビュー形式でいちいち解説される親切さは、返って「作り物」感を漂わせてしまい、「実話の映画化」を弱点にしてしまっている。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







緊張感の演出の仕方は、本当に巧みでよく計算されていると思う。

しかし、いくらドラマチックに緊張感を盛り上げる演出をして、これは映画なんだと声高に主張をしても、結局、このインタビュー以降ニクソンが政治的復権を遂げることはなかったという現実をベースにしている以上、その勝敗は見えているということを、観客は嫌でも思い知らせることになってしまう。

ただ、そういう「緊張感」を味わう分にはよくできていると思う。

(評価:★3)

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