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[コメント] 原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち(2022/日)

樋口氏が判決で原発停止命令の根拠とした地震にたいする安全基準の不十分性、欺瞞性はわかりやすい。そしてそれを自ら取り組む裁判に積極的に生かそうとする河合弁護士のバイタリティは興味深くて面白い。
シーチキン

それに比べてソーラーシェアリングに取り組む農家の描写は、その心情は心に迫るが、やや類型的な感じがした。

私が本作を見た自主上映会では、上映後に小原浩靖監督本人による簡単なトークがあった。その中で監督が紹介していたエピソードで、ある大学の講義でも上映してもらったが、それを観た学生の感想の中に「福島第一原発の建屋が爆発する映像を初めて見た」というのがあったそうだ。

東日本大震災、福島第一原発事故から12年がたち「そういう世代が出てくるのか」と思うとともに、その映像を初めて見て「頑丈だと思っていた原発が爆発するのを見て、危険だということがわかった」という感想もあったそうで、なるほど、これも映画の力かと得心した次第。

なお、実のところ、映画本編よりも上映後の監督のトークの方が面白くて興味深かったですよ。

(評価:★3)

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