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[コメント] 抵抗〈レジスタンス〉 死刑囚の手記より(1956/仏)

事にあたって逡巡を繰り返すが、その根底には、囚われの存在であってもできることをやり遂げようとする強靭な意志がある。そのしなやかな強さには敬服する。そしてそれを「抵抗の精神」として描いたところに本作の特質がある。
シーチキン

みなを励ます、希望を失わない、この使命感に燃える男が、何度も躊躇し決断を遅らせるところがなかなかにリアルだった。

物語の流れとしては脱獄ものの傑作『』を思い起こさせる。ただ『』が純粋に脱獄にしぼったものであるのと比べて、本作には明らかに広い意味での「抵抗」の精神が貫かれており、そのことが魅力ともなっている。

(評価:★4)

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