[コメント] 肉弾(1968/日)
いささかシュールなところはあるが、死と生に焦点をあて「生きてりゃしょんべんしたって楽しいさ」という台詞が浮かび上がる映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この台詞にほとんどすべてが集約されているような気もする。
無謀な特攻を命じられ、その「有効性」も「成功率」も死ぬ意味さえも、まともに考えることのできない狂った世の中で、かろうじて「おまえを守るために死ぬんだ」と言わしめた少女は、さしてドラマもないままあっさりと空襲で死んだことが伝えられる。
それでも特攻を強いられる社会の姿を、あたかも、真面目に描いてなんかいられないという岡本喜八監督の叫びのような映画だと思う。
台風の影響で、終戦にまつわる行事がいくつか中止される中での8月15日に観るにふさわしい一本と言えるし、まあ、観て良かったとは言える。
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