[コメント] 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語(2012/日)
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我が家の宗教は浄土真宗でして、はい、あのナンマイダーとか唱えるやつです。
根本思想は悪人正機説(あくにんしょうきせつ)なんですね。「善人なおもて往生を遂ぐいわんや悪人をや」(いつも良い行いをしている自他共に認める良い人でさえ天国に行けるのだから、自分の罪な行いを自覚してその罪に苦しみ罰せられ他人に誹られるような悪人はなおさら天国に行けるよね)という思想です。
この思想を担保しているのが「弥陀の本願」(みだのほんがん)と呼ばれるもので、弥陀というのは阿弥陀仏(あみだぶつ)が仏になる前の人間だったころの名前です。阿(あ)というのは因果律のことです。
人間だったころの弥陀は、未来永劫全ての人が救われるなら私を仏にして下さいと願をかけるんですね。
で、浄土真宗開祖の親鸞は、阿弥陀仏という仏が存在しているってことは、全ての人はすでに救われてわれているってことだよ。だから南無阿弥陀仏(弥陀が仏になっている因果で今の私たちがあるんだよねすげーよありがとう)って言おうね、と(南無はすげーよありがとうという意味)。
阿弥陀は仏になったんだけど、そのことを知っている人がいなくなったら弥陀は何のために仏になったのかわからなくなっちゃう。そんなこと絶対にイヤだというのが親鸞の生き様なわけで、それってほむらだよなーと。
人は救われているのに苦しむ、それって魔女の後に魔獣が出てくるのとおんなじで、まさか、まどマギって歎異抄なお話だとは思わなかった。
新編はどう展開するんだろう。いや、びっくり。
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