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[コメント] ザ・ハッスル(2019/米)

本作はリメイクものだと知らずに鑑賞。予告編を見ると間抜けな男がカモになるオールドタイプなフェミニズム映画に思えたのだが全然違った。アン・ハサウェイレベル・ウィルソンの主役二人によるコメディはさすがの安定感で満足度高し。ただ…
ロープブレーク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アン・ハサウェイレベル・ウィルソンは、本作でひどい作品に与えられるラジー賞主演女優賞にノミネートされてしまったんですよね(受賞はせず)。

二人の演技にひどいところはなく(むしろ素晴らしい)、おそらく、女より男が一枚上手という結末の映画に出演してしまったことへのフェミニズム的なブーイングだと思われます。

リメイク前の作品とちょうと男女のキャスティングが逆になっているそうなので(2作とも未見です)、裏返してもフェミニズム的にはOKにならないということで興味深い現象です。

さんざ女をカモにする男が最後に女にぎゃふんと言わせられる話は、男優位社会での定番プロットだけれども、その逆は歓迎されない非対称性があることに気づかせてくれたのはラジー賞の功績ですね。

男に手玉に取られる女性を楽しめるほど男女は平等になってない。苦い現実ですな。

(評価:★4)

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