コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アステロイド・シティ(2023/米)

予告編と映画館のチラシに一目惚れして、期待感いっぱいに劇場に行ったのだが、美術以外あまり好みの映画では無かった。この期待と全然違う感は『マルコヴィッチの穴』以来か。どうも私はアメリカのインテリ系ソフトコメディ映画と相性が悪いらしい。
ロープブレーク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







わかりやすいけどようわからん感じがピンと来ない。劇作家が途中で死んじゃって、劇の意図がわからなくなって芝居を続ける意味が見出せなくなる俳優は、神の死以降の欧米人の苦悩を表してるんだろうし、突如閉塞状態に置かれる町の人はcovid-19を想起させる、三人の我の強いチビ魔女はトランピアンの比喩なのかも、とか、なんかベタな寓話感があるし、主題歌も皆で歌っちゃったりして演出があからさまだ。

劇中劇も語り手がいて、丁寧にシーン番号まで挿入されるわかりやすさだ。でも、そこで言いたいことがさっぱりわからん。しかもそのわからんこそが言いたいことであると主題歌のサビのフレーズが教えてくれるわかりやすさだ。

You can't wake up if you don't fall asleep. 眠りに落ちなきゃ目覚めはしない(字幕の訳ではありません)

でも、だから何? という感想しか浮かばない。共感できないんだよなあ。単に私とは相性が悪かっただけで、悪い映画では全然ないとは思う。この感じも『マルコヴィッチの穴』と同じ。両作品ともファッション系雑誌を筆頭に映画評では大絶賛なのも同じ。あーつまらなかった(言っちゃった)。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。