一護の幼い頃の回想シーン。川原でひとり苦しんでいる彼を探しに来た妹（らしき子）と父親。妹が、作り笑いをしている一護を見て泣き出す。「お兄ちゃん、なんで笑ってるのよう！」と泣きながら怒るシーン。

どう見ても3〜4歳と思われる妹が、苦しみを隠して作り笑いをする兄を見て泣いたり怒ったり。そうした大人顔負けの相手の感情の推し量りが出来る幼児が現実にいるのかどうかはわからないが、そういうしらじらしいほどの説教クサさや偽善みたいなのが見えてシラけてしまった。その上、自分のその経験だけで日番谷の苦しみを解ったようなことを言う一護に対しても。

「友情や仲間、そして思いやりって大切」とメッセージを込めているのは理解できるが、それなら日番谷と草冠の秘められた友情や、隊員たちの絆を描くだけで充分。白々しい現実エピソードは逆に白ける要因となってしまった。