[コメント] 紀子の食卓(2005/日)
人を動かすのは観念にすぎないから延々と説明が尽くされるだけだが、人の能力は目に見えるために事態を転がしていく。瑕疵がなくとも家庭そのものを許容できない女権称揚が空論を押し通してしまう。
しかし、吉高由里子が獲得する自由と独立のダンディズムに空論は報復されている。それはもはや父権との区別を失っている。
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