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[コメント] ザ・バンク 堕ちた巨像(2009/米=独=英)

全編に渡り放心するナオミ・ワッツの顔は、当人の感情を遮蔽するにとどまらず、オッサンたちが眉間に皺寄せ量産する人生の苦衷を真空ポンプのごとく吸い尽くす。が、彼女が退出して感情の遠心作用が消失すると、解放された男たちは取調室で哲学談義を始める
disjunctive

非合法化を契機として筋が感情任せとなり、殺し屋たちの剥き出しの頭皮が感情の波に洗われ光輝を増す。堂々のアイドル映画だからこそ、筋に要求されるハードルは下がり、クライヴ・オーウェンは事態の担い手たるを放棄し殺し屋たちの生きざまを傍観する。

(評価:★4)

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