[コメント] さんかく(2010/日)
自由と独立を奪われた男は他人のそれを奪うことで喪失を補おうとするが、自由は流通するだけで滞留しない。滞留したら自由ではなくなるからだ。片道通行の自由というこの小さな世界の原罪を引き受けるのは田畑智子。
この構造から抽出され、かつ自由を再帰構造へ組み込むのは、作者らしく、母性の不憫な胆力である。
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