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[コメント] 監督失格(2011/日)

関係が終わったことについて責任の所在がない。憎悪は未練を断つための手段だが、彼我ともに関係の途絶に責任がないため、恨みの持って行き場がない。語り手がようやく発見するのは、その憎悪の生まれる場所である。
disjunctive

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自分が呪縛されていることに気づくことで、女を人生の破壊者に位置付けることができる。ようやく咆哮することができた彼は、失恋の回復プロセスの端緒に至ったように見える。あるいはここから遡及して、問題の場面が恐怖映画として再定義もされてくる。

(評価:★4)

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