[コメント] レッド・ドラゴン(2002/米)
エミリーの少し淫乱な造形が禍根を残したのではないか。それが容易に手に入ってしまうものだから、本作のエンタメの肝のひとつたる、せっかく手に入れたものが失われる悲壮が薄められ、奇人たちが離散してただ騒いでいるような統合を欠いた印象を受ける。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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エミリーは淫乱化し、いつものようにハンニバルがムッツリ助平となり、レイフ・ファインズが童貞キャラへ。怪人たちが世俗化する一方で、常識人と思われたノートンがゾンビ化して逆に怪人性を露わにする。おまけにハンニバルのムッツリ助平性を暴露するのが本作ではもっとも凡人とされるアンソニー・ヒールド。これは庶民賛歌なのだ。
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