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[コメント] 大日本人(2007/日)

ごっつ』が2時間の一本ネタで劇場映画だワーイ。5点。
林田乃丞

大日本人』は『ごっつ』でした。『頭頭』でも『VISUALBUM』でも『寸止め海峡(仮題)』でもなく、まぎれもない『ごっつええ感じ!』でした。私はド真ん中の『ごっつ』世代なので、この映画を見ながらもう面白くってキュンキュンしてしまうのでした。だって『ごっつ』の「トカゲのおっさん」や「ミラクルエース」や「ゴレンジャイ」は私にとって育ての親というか羊水みたいなもので、こういう笑いを面白がるように脳内回路が設計されてるんだから。

 松本人志ははるか昔から、「自分は新しい笑いの価値観を作っている」と発言し続けてきました。その目論見が世間的にどれだけ成功しているのか、私には解りません。彼のやってきたことが世間に浸透していればこの映画は受け入れられるだろうし、浸透していなければ拒絶されるでしょう。『大日本人』は、松本人志そのものです。

 私は公開初日に、『大日本人』を2回見ました。2回とも、すごくおもしろかったです。このコント映画が邦画の歴史にどんな爪跡を残すのか、あるいは残さないのか、完全に“洗脳”されてしまっている私には判断が付きません。ただ、まっちゃんが誰にも(外国の映画祭にも)ぜんぜん媚びないでまっちゃんらしいコント映画を作ったことが嬉しかったし、私はまっちゃんと同時代に生きていて良かったと、けっこう本気で思ったりするのです。

(評価:★5)

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