「ニュースの天才」ならぬ「嘘の天才」の方が妥当な題名であろう。 「偽り」は概して薄っぺらく、罪作りで、反倫理的である。我々が嘘に不快感を示すのも、誰かや何かを踏みにじる行為だからだ。 そういう意味で、かの森口某を許すことができないし、この映画の主人公も許しがたい。演劇としては、そのあたりの薄っぺらさを見事に演じきったヘイデン・クリステンセンを賞賛すべきであろうが、物語としてはその薄っぺらさが多少マイナスになったところは否めない。

けど、ねつ造って一人じゃ決し成功しないと思う。協力者や加担者がいないと無理だね。