要は、登場人物の微妙な感情の変化を描ききれていないのが残念なのである。

芸達者なキャストを揃えているとしたら、脚本が悪い。

ドナーとして生まれて育った｢人間｣の悲哀を書きたかったなら、もっと葛藤しなさいよ。 ｢生命｣とは？と問いたかったのなら、もっとエピソードを掘り下げなさいよ。 結局、自分のオリジナルにわくわくしながら会いに行って、真剣な恋愛をしているのなら｢猶予｣されるという噂があった、そのくらいの話？ なんかつまらない。

あんだけイギリスのどんよりとした、そして自然溢れる風景を映像に収めているというのにだよ。

原作は読んでないのだが、おそらく素晴らしい作品なのでしょうね。