[コメント] 藍色夏恋(2002/台湾=仏)
グイ・ルンメイの視線にやられる。役者の魅力もあるが、演出の妙だろう。原付や路線バスが道路にひしめく雑多な街で、台湾らしい緑を背景に、昭和の趣きの彼女が涼しい顔で自転車を漕ぐショットがとかく印象に残る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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他にも、彼女がチェン・ボーリンを見つめる視線の、冒頭とラスト近くでの変化具合だったり、体育館でキスの間合いを図っている2人の表情だったり、夜のプールで彼が泳ぐ幻想的な様だったりと、目を引くショットは少なくない。
携帯電話が出て来なければ、2000年代の話とは到底思えない、ノスタルジックな雰囲気に包まれた、ファンタジー作品といえよう。
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